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DELF B2スピーキング試験では、文法力や語彙力に加えて、「フランス語で自然なやり取りができるか」が大きな評価ポイントです。 本記事では、受験者がよくやってしまう誤りと、改善方法を具体的に紹介します。 試験官に好印象を与えるには? 笑顔でいる:  柔らかい表情で話すと、お互...

DELF B2スピーキングテスト高得点を妨げるNG行為

 
DELF B2スピーキング試験では、文法力や語彙力に加えて、「フランス語で自然なやり取りができるか」が大きな評価ポイントです。

本記事では、受験者がよくやってしまう誤りと、改善方法を具体的に紹介します。


試験官に好印象を与えるには?

  • 笑顔でいる: 柔らかい表情で話すと、お互いにリラックスした雰囲気になります。
  • 相手の話を聞く姿勢を見せる: 会話の相互性が評価されます。
  • 間違いを恐れず話す: スムーズさよりも、意思を伝える努力が評価されます。

NG行為

1. 不自然な挨拶

試験官: Bonjour, asseyez-vous s’il vous plaît.
受験者: Bonjour, monsieur le professeur, c’est un grand honneur de vous rencontrer.

解説:
DELFの試験官は「教師」ではない場合も多く、“professeur”と呼ぶのは不自然に感じられることがあります。挨拶は “Bonjour” や “Bonjour, merci” など、シンプルなもので十分です。フォーマルすぎる表現はかえって違和感を与えることも。

2. 指示待ちしすぎ

例:「座ってください」と言われるまで、じっと立ち続ける

解説:
フランス語圏では過剰な遠慮は必要ありません。試験は会話の場であり、受験者と試験官は対等な立場です。状況に応じて自然に行動できる柔軟性が評価されます。

3. 質問に対する過剰な情報提供

試験官: D’où venez-vous ?
受験者:(町の場所、人口、歴史、名物料理まで話し続ける)

解説:
DELFでは、シンプルで的確な応答が重視されます。質問に対して必要以上の情報を詰め込むと、会話が不自然になります。会話のキャッチボールを意識しましょう。

4. 難しい単語にこだわりすぎる

受験者の心の声: 難しい単語で語彙力をアピールしよう!

解説:
難しい単語も文脈に合っていれば問題ありませんが、無理に使うと内容が不明瞭になります。自然で正確な語彙を選ぶことが、B2レベルでは高評価につながります。

5. 答えが短すぎる

例:「Oui.」「Non.」「Je pense que oui.」

解説:
B2では、意見に理由や具体例を添えて説明する力が求められます。短すぎる答えは「伝える力が不足している」とみなされ、評価が下がる原因になります。

6. 暗記した文章をそのまま話す

受験者: 準備した模範解答を一言一句違わず話す

解説:
DELFの口頭試験では即興性が重要です。暗記した文章はイントネーションが不自然になりやすく、会話として評価されにくくなります。暗記よりも、柔軟な表現力を磨くことが大切です。

7. 話を途中で止められて戸惑う

例: 試験官に話を遮られて動揺する

解説:
試験官は時間管理のために会話をコントロールします。遮られても落ち込まず、次の話題に切り替える気持ちの余裕が大切です。

8. 試験官の表情を気にしすぎる

例: 無表情や真顔の試験官を見て不安になる

解説:
試験官の表情は採点とは無関係です。スコアは共通基準に基づいて客観的に評価されますので、表情に左右されず、自信を持って話しましょう。

9. 全部に「はい」と答えてしまう

試験官: Vous êtes d'accord avec cette idée ?
受験者: Oui... oui aussi... oui...

解説:
B2では、異なる視点から意見を述べる力が求められます。なので、全てに同意するだけでは、自分の考えを示せていません。討論の場面では、理由を添えて自分の立場を明確にすることが重要です。

DELF B2スピーキングは、内容・態度・構成力のバランスが問われる試験です。練習を通じて、自然なやりとりの力を養っていきましょう。

 
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